Piano Man （Billy Joel）

1973年に発表されたBilly Joelのアルバム「Piano Man」から、Piano Man。

http://www.youtube.com/watch?v=se9rfWucgeY&feature=related

Billy Joelはこの前に「Cold Spring Harbour」というアルバムを出していて、そちらのほうがピアノ弾き語りとして気に入っている。
商業的に成功したのは「Piano Man」から。

このアルバムがリリースされたのは僕が生まれた年だけど、初めて聴いたのは高校生のとき。

ピアノ弾き語りで日々を生きる歌い手の目の前に広がる、いつものバーの光景。
ジンを飲みながら、若い頃の歌を歌ってくれという老人。
いつも飲み物をおごってくれる冗談のうまい男は現実に嫌気がさしていて、
いつの日にか俳優になりたいと願っている。
家庭をかえりみない小説家と、生涯を海軍に捧げた男が話している。
働きながら政治学を勉強しているホール係の女の子の近くで、
ビジネスマンが酔いつぶれている。
彼らはみんな、人生のひと時を忘れるためにバーに来て、
ピアノを弾く自分に歌をリクエストする。
そして、歌い手の思いは自分自身にむく。
僕は何をしているんだろうと。

決して成功していなかったときのBilly自身のことを想像させられるこの歌は、
平凡である僕たちの日常とも重なる。
それでも僕達は生きていく。