線形代数とか線形とか
今日は線形モデルについて行列を用いた表記での講義をした。初めて線形代数の手法を用いて教えるときは慎重になるのだが、質問もでたし納得感もあったようでよかった。ちょっと意外だった。
固有値や標準化の話をしないだけで、行列の扱いについては線形モデルで相当でてくる。まずはこの辺りのレベルをこなすことが目標であろうか。クロネッカー積がでてくるところくらいまで統計の理解が進めばよいのだけれど。
最近の高校数学のカリキュラムがよくわからないので、教え方に困ったりもする。基本的に、大学の一般教養の数学についてマニアックに使いたおせれば足りないということはほとんどない。公理論的アプローチは大切だとは思うが、実際は数理研究をするわけじゃないから実用的な計算力や式変形のテクニックを持っていた方が良いと思う。
線形代数の話をするたびに思うが、線形という言葉は自然科学においては重要である。基本的に比例関係とその和を扱うと思っておけばいいだろうか。
薬学卒業生にはなかなかの割合で、線形を1次関数か否かでとらえてしまう。つまり反応変数が直線的に変化するかである。これはなかなか困る。
物理学の場合、線形といえば線形微分方程式を連想する。線形微分方程式システムには解析解が存在するので非常に扱いやすい。PKでいうMammilary Modelも線形微分方程式システムである。線形微分方程式の解は、非線形関数である。
統計学の場合は、パラメータに対する線形性である。説明変数と反応変数の関係がどれほど曲がっていようとも関係ない。y=Xbというモデルであればよい。線形モデルの場合、パラメータ推定が解析的に可能であり数値的な反復推定は不要となる。これは線形混合効果モデルでさえ例外ではない(実際は分散成分の推定のために反復推定が必要なのだが)。
ことほどさようにいろいろな線形があるのだが、こういうことを真剣に考えるのもまたよし。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)






















































最近のコメント